年末に浅型のレンジフードのお掃除をしました。
今回は、深型レンジフードです。
中のシロッコファンは、形状が違うお宅もあると思いますが、分解方法は、概ね同じです。
まず、お掃除前のレンジフード。
全体に、見える部分はキレイになっています。
フィルターも、ポツポツ油が残っている程度で、まあまあ、キレイです。
フィルターを外します。このフィルターは、アルミのシルバーですが、レンジフードの色に合わせて、黒のものなどがあります。
黒のフィルターは、塗装が甘くて、住居用洗剤で拭いただけでも、塗装がはげてしまいます。
照明用の電球のカバーも外します。
前面カバーを止めているネジを外します。
ここに、上にスライドするストッパーが付いているタイプもあります。
その場合は、ネジとストッパーの両方を外しておきます。
配線をつないでいるカプラーを外します。
フードそのものは、上部の切り込みに、引っ掛けてあるだけなので、上に持ち上げるようにして、手前に引くと外せます。
カバー裏側。
まったく手がつけられていなくて、油で真っ黒です。下側に、電球やスイッチがあります。
カバーを外し、全ぼうを現した、換気扇。
まだカバーがあります。
こういったカバーの代わりに、丸い枠がシロッコファンのケースに取り付けられているタイプもあります。これは、かなり古いタイプです。
このカバーも外します。
下方の蝶ネジを外し、上部を引っ掛けているのを外します。
シロッコファンです。
真ん中のネジを外し、シロッコファンを外します。
カバー裏側、やはり真っ黒です。
周囲のスポンジテープも、劣化してペタンコです。
換気扇本体下部。油が固く溜まっています。
手前の黒いのは、全部油です。
アップにすると、こんな感じ。カチカチ~
内部全体も真っ黒。
フィルターを押さえているバネも外します。
ネジで止まっているタイプもあり、これはただ差し込んであるだけでした。
シロッコファン、フィルターは、ゴミ袋の中に油汚れ用洗剤を溶かして、漬けておきます。
洗剤は、50度くらいのお湯で希釈しましょう。
本体内部も、油を大まかに取り除いてから、洗剤を塗って、固い汚れを柔らかくして、落としやすくします。1度では落ちないので、何度も繰り返します。
溝の中や、部品が重なり合ったところなどは、ブラシを使います。
古い歯ブラシなどで十分です。
すっきり落ちました。割り箸にタオルを巻いて、洗剤をつけて擦ると、落とせます。
モーターには、直接洗剤が付かないようにして、タオルで拭いていきます。
ピカピカになりました。
内部の固い油も、なんとか落とせました。
見えますか?シロッコファンの軸は、丸い棒ではなく、一部欠けて半円のようになっています。
その半円の軸と、シロッコファンの中央の穴の形状を合わせて、取り付けます。
ガタ付かないように、しっかりネジを締めます。
カバーの裏側は、油で劣化して、塗装も落ちています。
周囲のスポンジも役に立たなくなっているので、剥がします。
スポンジの代わりに、隙間テープを貼ります。
隅はこんな感じ。
これがあると、無いとでは、換気扇の吸引力が違ってきます。
外側の大きなカバーの内側の油も落ちました。
やはり、劣化して、塗装が剥がれていました。
油は酸化するので、弱い塗装は浮いてしまい、油汚れを落とした時に、塗装も一緒に剥がれていますのです。そのままにしておくと、サビの原因になるので、気になる方は耐熱のペンキを塗っておくのも良いと思います。
汚れた電球もきれいにしたら、元通りにセットし、電球カバーを戻します。
アルミのフィルターは、アルカリ性の洗剤に漬けておくと、黒くなってしまうので、クエン酸などで中和して、少し研磨剤の入ったスポンジなどで、磨いておきます。
中和後。周辺がピカピカになっているのが判りますか?
前面カバーも元通り、取り付けました。
仕上げに、クレポリメイトなどを塗ってみました。
これは、元々はカーメンテナンス用品ですが、素材を保護しつつ、ツヤを出してくれるので、しっとりとしたつややかさに、仕上がります。
また、ホコリも付きにくくなり、付いた油汚れなども、落としやすくなります。
レンジフードのお掃除は、油が溜まってしまうと、手間も時間もかかって、大変な作業となります。
内部のお掃除は、必ずゴム手袋をして、見て、手ごわそうだと思ったら、プロに頼んでしまうのも、1つの方法です。