記録的な猛暑が続く中、エアコンの匂いや、汚れに気づいて、エアコンクリーニングを希望される方が、増えています。
お伺いして、エアコンクリーニングが終了すると、大抵ご質問いただくのが、
「どのくらいの頻度でお掃除してもらったら良いの?」と、
「夏と冬、いつお掃除してもらうのが良いの?」の、2つの質問。
エアコンは、なぜ汚れるの?
私達がエアコンクリーニングに呼ばれて、お客様の所に伺い、最初に見るのは、エアコンの吹き出し口。
本体に向かって立って、下の方にある、冷風や温風が出てくる所。
まず吹き出し口には、ルーバー(縦ルーバーとか、フラップとも言います)があって、風を向きを変える役目があります。
この羽根を下に向けたり、上に向けたり、全体に上下に動かしたりして、風の向きを変えるんですね。
そのルーバーの後ろに、上の写真のような、横ルーバーと呼んだりする、左右の風の向きを変える羽根がついています。
これは、手動で変えるタイプと、リモコンで操作するタイプとあります。
写真で一番奥に見える、横になっている黒い部品。
これは、ファンで、このファンが回る事で、冷風温風が、出されてきます。
エアコンは、外の空気を取り入れて、冷やしたり温めている、と思っている方が多いのですが、実は室内の空気を循環しています。
室内の空気を、エアコン本体の上の方から取り入れて、アルミフィンで冷却したり、温めたりして、ファンを使い、また室内に吐き出しています。
エアコンの汚れの、多くはホコリ
室内には、多くのホコリがあります。
どんなにお掃除をこまめにしていても、服の脱ぎ着、寝具の取り扱い、人の移動、窓や玄関等外からの侵入などにより、ホコリがまったくない一般家庭と言うのは、ありえません。
そのホコリの混じった、室内の空気をエアコンが取り込むので、ホコリを少しでも除去する為に、アルミフィン(熱交換器)の上に、フィルターというネットを入れています。
ホコリはネットに付着しますが、そのホコリの中には、多くのカビの胞子も含まれています。
エアコンの内部というのは、実は湿度が高く、湿度はカビの大好物です。
また、冷風を出す為に、暖かい空気を冷やした時に、アルミフィンに結露が付きます。
その結露がさらに、エアコン内の湿度を上げる訳ですね。
アルミフィンの裏側には、上の写真に写っている、ファンがあるので、ファンも当然湿気を帯びています。
フィルターのお掃除をあまりマメに出来ず、フィルターだけでなく、エアコンそのものが、ホコリまみれになっていると、カビの胞子を含んだホコリが、内部に付着。
美味しい湿度を吸って、カビがドンドン増えていくんですね。
そして、こんなファンが出来上がる・・・という怖いお話です。
↑の写真のファンの場合、ご家族に喫煙者がいて、タバコのヤニがかなり付着。
一層、ホコリの付きやすい状態だったせいもありますが。
そして、いつエアコンクリーニングをしたら良いのか?
今まで書いてきたように、取り込む空気と、排出する空気の温度差で、「結露」が発生します。
そして、これは、夏場の冷房運転の場合。
冬、暖房としてもエアコンを使うご家庭が増えて来ましたが、冬は乾燥した空気の事が多く、エアコン内部の湿度もさほどではありません。
なので、カビの発生は抑えられます。
夏、大活躍したエアコンを、冷房ではもう使わないかな?という時期と、暖房で朝だけ使おうかな?と思う時期、この間あたりが、エアコンクリーニングに適しているかもしれません。
夏場使用して、汚れてもいるでしょう。その汚れを落として、今度は暖房使用。
暖房使用で、汚れはさほど無いとして、そのまま翌シーズンの夏に使っていただく。
そんなサイクルが良いのじゃないでしょうか。
ただ、これは、1つのモデルで、各ご家庭の使用頻度、設置場所などによっても、違ってくると思いますし、ご希望もおありだと思います。
逆に、ガンガン使う夏の前に、綺麗にしてから使いたい、というお考えもあると思います。
そして、エアコンクリーニングは、日頃のお手入れによって、毎年やらなくても済むものでもあります。
エアコンクリーニングも、最近では皆さんに広く認知していただいているので、特別な事では無く、お住まいの備品のお手入れの1つとして、考えてみてください。
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