今住んでいる、賃貸物件から退去する時、自宅を売却する時、ハウスクリーニングを利用する方が、増えています。

また、中古物件を購入した時も、同様にご利用いただいています。
賃貸物件を退去する時、自宅を売却する時、クリーニングした方が良いのでしょうか。


賃貸物件を退去する時のハウスクリーニング

お掃除を怠っていなかった場合の、日常生活で出来た汚れは、考慮されますが、それ以上の汚れや破損があると、家主さんに預けてある「敷金」から、その費用の負担分が引かれます。

お引越しで、荷物を全て出した後、家主さんや、管理会社の担当者が確認に来ると思いますが、その時、お部屋がキレイだと、好印象で、敷金の多くが戻ってくる可能性もありますよ。

その時は、レンジフードや、お風呂のエプロン内部までやっておく必要も無く、表面的に「手入れのされている状態」にお掃除して、床も水拭きくらいまでやってあれば、大丈夫です。

お風呂のカビなども、カビが生えたまま何か月も放置していて、天井が真っ黒!壁も黒い!なんて状態では無く、普通にカビ取りをしてある状態で、大丈夫です。

例えば、当店の退去後クリーニングで、40平米の2DKの間取りですと、40,000円(税別)ほどの料金になりますが、退去後クリーニングでしたら、6時間詰め合せ(28,500円(税込))での対応をお勧めしています。

退去後に、壁紙を張り替えたり、破損部分の補修などは、家主さんの管理であり、リフォーム後改めて、ハウスクリーニング業者が入る事が多いからです。

実際に、6時間詰め合せで退去時のクリーニングをしたのち、大きな破損が無かったので、入居時に支払った敷金が全額戻って来た方もいます。
ただ、東京の賃貸物件は「退去時のハウスクリーニング代は入居者の負担」という契約がほとんどです。
9割ほどの物件に、「ハウスクリーニング代は、入居者負担」という特約が付けられています。
それを利用して、ハウスクリーニング代の相場より、高額のクリーニング代を請求する場合もありますので、予めクリーニング代の相場を調べておきましょう。

売却物件のハウスクリーニング

自宅を売却する場合、住んでいる状態で売りに出す場合と、別の所に引っ越したのち、空いた物件を売るに出す場合とありますね。

私は、自宅の売却も経験しましたし、新に購入する為に、入居しているままの物件も、空いている物件も見て回りました。

どちらも、圧倒的に、空き室になっている方が、早く売買契約が進みますね!

住んでいる状態で売りに出されていると、生活している状態、汚れなども見てしまうし、この後自分達が入居する時の状態が想像しづらいです。
また、何もリフォームしない状態、クリーニングもしない状態で、その分価格を安めに設定する事もありますが、やはり内見をした時の印象が、まるっきり違いますから、購入した人が、購入後の生活を想像出来る程度の、整え方は必要かも知れません。

売却物件のハウスクリーニングをする利点

実際に取り扱った物件なのですが、3LDK 81平米の物件の、売却前クリーニングをした事がありました。
エアコンが3台あり、スタッフ2名で、3日間かかってクリーニングしました。

角部屋で、ベランダも広く、窓も多かったので、時間が掛かったのですが、窓を洗っていると、ベランダの床に水が溜まって行きます。

どこかでジャバジャバ水が流れる音がしています。
ベランダから身を乗り出して見てみると、1フロア下の、斜め下のお部屋のベランダに、水が降り注いでいます。
その部屋のベランダの天井の、配水管のつなぎ目から、出ている様で、クリーニングをしている部屋の持ち主に伺うと、雨の日は、あの部屋のベランダはいつも水がどこからか降り注ぐので、ベランダに何も物を置けないと、あの部屋の人が言っている、との事でした。

そのマンションのエントランスに入った時から気づいていた事ですが、共有廊下の天井に出ている配水管の、あちらこちらにビニールが巻かれ、「頭上水漏れ注意」と書いてあるのです。

何となく、「ベランダの排水の悪さ」と「1フロア下の部屋の配水管の水漏れ」「共有廊下の水漏れ」が、私の頭の中で繋がりました!

まずベランダの排水口を見てみると、あまり流れは良く無い・・・ゴミ受けのゴミを取り除いても、良くならないのです。
そこで、ビス止めのゴミ受けを外し、配水管に手を入れてみると、コンクリートの塊が、4つも5つも出て来ました!それも、幼児のこぶし大位あります。

それを取り除くと、ベランダの水は一気に排水され、しばらくすると、1フロア下の部屋の水漏れも、止まったのです。

通常のマンション建築で、配水管にこぶし大のコンクリートが入る、という事はありません。
これは、業者がワザと、入れているのです。

建築業界の人に聞いたら、建築会社のずーと下の、孫請けの孫請けみたいな所は、工事の期限を切って、施工を急がされる為、休みも無く、不平が溜まってくると、そんな嫌がらせをする事があるとの事でした。

たぶん、売り出された物件の内見に来る人は、ベランダの水はけなんて、見る人いないと思うんですよ。たまたま雨の日に、見に来た人いがいは。

それが判ったのも、ハウスクリーニングをしたからでした。
売却した方も、住んでいる時は、そんな事には気付かなかったのですから、契約締結後に判明したとしたら、売った人、買った人どちらにとっても、気分の悪い出来事になっていた事でしょう。

その他、キッチンのシンクをピカピカに磨いて、床のワックスも、少しツヤのあるものを施工したら、最初の内見の方で、契約が決まったそうです。
その時の購入者が、「こんなに綺麗にクリーニングしてある物件、初めて見ました」と、おっしゃっていたそうです。

お掃除は、対象物をじっくり観察する所から始まりますから、破損、故障が判りやすいです。
物件の価値を上げる為にも、ハウスクリーニングを行ってから、売りに出した方が、良いと思います。

反対に、購入される方も、キチンとクリーニングされたお部屋なら、設備の不具合も少ないと思いますよ。

 

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