エアコンが何だか臭い、効きが悪くなってる気がする・・・
そんな時、最近TVコマーシャルでも良く見るけど、「エアコンクリーニング」って、どんなものなの?
そんな疑問が浮かぶと思います。
エアコンのクリーニング一般的な方法
エアコンの分解
エアコンの下に、養生シートを敷いて、脚立を立てたら、
まず、カバーを外し、ルーバー、フィルター、本体カバーなど分解して行きます。
こんな感じに、丸裸になりますね。^^
中ほどに付いている発泡スチロールで出来ている部分、ここが、ドレンパンと言います。
熱交換器(発泡スチロールの上に見える、アルミで出来ている部分)に、冷房運転をした場合、取り込んだ空気と、排出する空気の温度差で結露が発生しますが、その結露を受けているのが、ドレンパンです。
このドレンパンに水分が残り、カビが発生して匂いの原因になる事があります。
ドレンパンを必ず外してクリーニングする場合もありますが、年数が経過しているエアコンの場合、ドレンパンと、水を外に排出する為のドレンホースの接続部分が劣化していて、取り外すのが困難な場合もあります。
分解については、ドレンパンはもとより、中のファンまで外して、徹底的に洗浄してくれる業者さんもいます。
もちろん、そこまで出来る業者さんは、高い知識と豊富な経験を持っていますし、分解する部品が増えれば、作業時間もかかりますので、料金は高めです。
「どうせやるなら、徹底的に」と思う方は、そういう業者さんにお願いすると良いと思います。
反対に、あまりにも安い料金、短い時間でやってくれる業者さんについては、周囲の養生をきちんとしてくれない、酷い所では、カバーを外さないまま洗ってしまう人もいるそうです。
ただ、作業してもらわないと、どんな仕事ぶりなのか、判らないと思いますので、依頼する前に、ホームページなどに、作業中の写真が出ているか、見てみましょう。
出していない所は、要注意かもしれません。
エアコンクリーニングの養生
外せる部分を外したら、エアコン本体の周りを養生して行きます。
これも、業者さんによって、やり方は様々で、要はエアコンの伝送部分に洗剤がかからない様、エアコン周囲に洗剤や水がかからない様に出来れば良いのです。
当店の場合は、マスカーテープという、テープとビニールがついた、塗装屋さんが養生に使うテープがありますが、それを使い、その上から、エアコンクリーニング専用のカバーを掛けて、流した洗剤、すすぎ水などが下の容器に流れるようにしています。
もちろん、その汚水の容器の下も、養生シートやタオルを敷いて、床が濡れないようにしています。
その他、近くにテレビがあったり、本箱があったり、ベッドがあったりしたら、それらに水が飛ばないように、防水シートを敷いたり、ポリシートで覆ったります。
エアコン本体の洗浄
これも、業者さんによって様々ですが、スプレーヤーや、動力噴霧器でアルミフィンや、シロッコファンに洗剤を塗布し、その後、高圧洗浄機で濯いで行く方法、当店のように、洗剤の塗布から高圧洗浄機で行う方法などがあります。
当店もこの仕事を始めた頃は、動力噴霧器でアルカリ洗剤を塗布し、動力噴霧器で濯いでいましたが、これだと厚みのあるアルミフィンの表面しか洗剤が塗布出来ず、ファンの洗浄も十分では無いと思い、弱アルカリの環境にも優しいエコ洗剤を、高圧洗浄機でエアコンの内部まで十分行き渡らせる方法に、変更しました。
強アルカリ洗剤で洗っている頃は、洗っていても、むせてしまったりとありましたが、エコ洗剤に変えてからは、洗剤そのものの匂いも少なく、人体への影響も少なくなっています。
外したエアコンカバーの洗浄
外したカバーを洗うのには、マンションやアパートの場合は、お風呂場をお借りする事が多いです。
戸建ての住宅の場合も、お風呂場をお借りする事が多いですが、庭先の水道などをお借りする事もあります。
お風呂場などをお借りした時は、キチンと排水口のお掃除をして、使いっぱなしで退出するという事はありません。
洗い場への外したカバーの運搬も、ホコリが落ちたり、洗った後水滴を垂らす、などが無いように、タオルで包んで、お風呂上がりのお子さんを運ぶように(笑)、注意しております。
エアコン洗浄後の確認
エアコンクリーニングは、クリーニングの効果が、お客様にも判りやすいメニューの1つです。
洗剤を吹き付けた段階で、エアコンの吹き出し口から、カビやホコリを含んだ黒い水が流れてきて、下の容器に溜まります。
ごく軽い汚れの場合、ホコリ交じりのグレーの汚水の事が多いですが、ホコリをベースにカビが繁殖していたり、幹線道路に近く、車の交通量が多い場所に設置されていると、上の写真程度に黒い汚水の事が多いです。
汚水をご覧になると、皆さん驚かれて、「こんな空気吸ってたの!」なんておっしゃいます。
特に、赤ちゃんや、幼児がいると、気になりますよね。
汚水は、トイレやお風呂場の、下水に直結した排水口に捨てさせていただきます。
外したカバー類を元通り装着し、エアコンの運転をして、異音、ガタ付きなど無いよう確認して、エアコンクリーニングを終了いたします。
エアコンクリーニングに伺うと、「こんなに道具いるんですか?」とおっしゃられる事がありますが、エアコンクリーニングは、洗剤類、タオル類、機材、養生の為のシート数枚など、台車いっぱいの荷物になります。
出来るだけコンパクトにまとめ、道具類も汚れがあまり無いように、注意しております。